仏旗の色と形には、仏陀がそのすぐれた力をはたらかせる時、仏陀の体から青、黄、赤、白、樺及び輝きの六色の光りを放つと「小部経典」というお経の中の「無礙解道」の項に説かれていることから、これらの色が使われています。
このため仏旗は「六色仏旗」とも呼ばれています。
また、各色は次のようにも理解されています。 精神を政治に取り入れ十七条憲法第二条を天下に公示されたのを機に貴族社会に仏教崇拝が広がりました。
当時は加持祈祷や守護信仰が、その多くを占めておりました。
685年天武天皇の「諸国の家毎に仏舎を造り仏像を安置し、礼拝するように」との詔勅( みことのり) があり広まったとありますが、一般庶民の各家庭に広まったのは江戸時代中期頃からとされています。
これに対して比岸( しがん) はこちらの岸ということでその意味は、私達は日々人間苦や人生苦など、生死煩悩の世界に於いてなりわいに追われている岸という訳であります。
一般にお彼岸は、春分の日と秋分の日を中日として、その前後三日にわたる一週間をお彼岸会とし、人々はお墓におまいりしたり、家庭では彼岸だんごやおはぎを作って仏壇に供え、ご先祖さまのご供養をするのがならわしになっています。
唐木仏壇の製造工程
2. 製材工程
3. 天然乾燥工程
4. 人工乾燥工程
5. 巾と厚さを定める工程
6. 細部作業工程
7. 塗装工程
8. 最終組立工程
丸太の原木を製材し、板状になったものを写真の様に天然乾燥する訳ですが、ただ天然にまかせるだけでなく、そり、ねじれなどないかを細かくチェックして木材の裏・おもてを返しながら面倒を見ます。
この素材の良し悪しで仕上がる製品に大きな影響をあたえます。それ故に入念に気を配り労力を惜まず、材木干場を見て廻ります。つまり総ての原点というべき工程です。
これらの工程を経て、順に木取りに入ります。この時点で木目等を厳しく調べてどの部分をどの場所に使うかを決める訳です。
決まった材料に細密に加工が施され製品になって行きます。原木から完成品まで約十年余りの歳月を要する訳です。
金仏壇の製造工程
2. 彫刻工程
3. 木地工程
4. 錺金具工程
5. 金箔押工程
6. 組立工程
7. 塗装工程
8. 蒔絵工程
主材としては上級品には桧が使われますが、中級品以下は洋材が多い様です。 塗装も高級品には本漆が使われますがそ れ以下の作品にはカシュー塗が多い様です。 金箔も高級品でなければ一等金は使いません。 三等金が多い様ですが最近は金粉も、評判がよい様です。 しかし金粉は修理が難しいのが短所でしょう。
金物も手打金具の高級品から機械で打ち抜く普通 品まであり、金仏壇の高級品には伝統工芸品としての素晴らしいものがあります。
在家ご仏壇に日本仏教宗派の一側面を図式によって仏教真理の宇宙空間並びに各宗派の思想を形に表現して、その一側面 から正しい仏教及び正しい仏壇のおまつりの仕方、さらに各宗派がご尊像として礼拝する、ほとけさまの抜苦与楽(ばっくよらく)の誓願・功徳を大略乍らでご説明いたします。
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真言宗・必要最小限の荘厳の仕方
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真言宗の仏教思想観を表現した、在家仏壇荘厳の仕方
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臨済宗妙心寺派・必要最小限の荘厳の仕方
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臨済宗妙心寺派の仏教思想観を表現した、在家仏壇荘厳の仕方
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真言宗・必要最小限の荘厳の仕方
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真言宗の仏教思想観を表現した、在家仏壇荘厳の仕方
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臨済宗妙心寺派・必要最小限の荘厳の仕方
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臨済宗妙心寺派の仏教思想観を表現した、在家仏壇荘厳の仕方
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曹洞宗・必要最小限の荘厳の仕方
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曹洞宗の仏教思想観を表現した、在家仏壇荘厳の仕方
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日蓮宗・必要最小限の荘厳の仕方
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日蓮宗の仏教思想観を表現した、在家仏壇荘厳の仕方
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真宗・大谷派(東本願寺)の荘厳の仕方
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浄土真宗・本願寺派(西)の荘厳の仕方
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時宗・必要最小限の荘厳の仕方
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時宗の仏教宇宙観を表現した荘厳の仕方
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顕本法華宗・必要最小限の荘厳の仕方
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顕本法華宗の仏教宇宙観を表現した、在家仏壇荘厳の仕方
- お仏壇はなんのために祀るのですか?
- お仏壇はお亡くなりになったご先祖や、親族のみ霊に対して毎日「おはようございます・・・おかげさまで今日も元気に過ごせました。ありがとうございました。」と感謝の気持ちを表す神聖な場所と考えてください。
父や母が朝夕お仏壇に手を合わせる後ろ姿を見て子供たちに祖先に見守られている安心感と生きていく上の礼節を知ることで「しつけ」となり家庭の規範や折り目となるのです。 - お仏壇を買い替えるのですが、古いお仏壇の処分はどうすればいいですか?
- 新しくお仏壇を買ったとき、誰でも頭を悩ますことは、古いお仏壇をどう扱うかです。
まず、お寺にお願いして「魂抜き」・「み霊抜き」と呼ばれる儀式をとり行うことが必要です。そして魂抜きをしたお仏壇は、そのまま家に残しておくわけにもいけないので、もしその時にお仏壇を欲しがっていた人がいらっしゃるのであればその方にあげても構いません。または壇那寺に頼んで、焼却してもらうのもよいでしょう。 - お仏壇はいつ購入するものなのですか?
- お仏壇は、葬式や年回法要などの法事を営む時だけに必要とされるものではありません。家族全員の心のよりどころとして、家庭の中に設け、朝夕お仕えして、み仏とご先祖を中心とした暮らしをするために是非とも必要なものです。またこれこそお仏壇の意味ある役割なのです。お仏壇は人がお亡くなりになってからではなく、生きている今感謝のお給仕をするものなのです。
- 神棚とお仏壇は「向かい合わせはいけない」と言われますがどう決めたらいいですか?
- 神棚は粗末にならない清らかな高い場所、南向きか東向きで1階が理想的。お仏壇は家族団欒の中心になるところ。家族が親しみやすいところ。と言われています。
「向かい合わせがいけない」という理由は、神棚にお参りする時にはお仏壇にお尻を向け、お仏壇にお参りする時は神棚にお尻を向けるためです。神と仏を向かい合わせると喧嘩をすると思われがちなのですが、神と仏の意思ではありません。したがって神棚とお仏壇を並べるところもあります。要は神棚もお仏壇も位置よりも毎日礼拝することが大切なのです。 - お仏壇に使用されている木材の材質はどのようなものが多いのですか?
- お仏壇には唐木仏壇と金仏壇があります。このうち一般的にいって木材の材質にこだわるのは木目を生かした唐木仏壇でしょう。唐木仏壇に使われる黒檀は、インド・セイロン・タイ・ボルネオ・セレベスなどの東南アジアで産出されるカキノキ科の常緑樹。「唐木」として古くから日本になじまれてきました。唐木仏壇の名前も、この黒檀などが唐木と呼ばれることからきています。紫檀も黒檀に並ぶほど多く使われています。南アジアに多く産出されているマメ科の木で使われている材質は美しい暗紫紅色をしています。緻密で堅く、唐木のうちでも優良種のひとつです。このほかには桜、鉄刀木(たがやさん)、けやき、桑、セピター、カシス、花梨、桐、くるみ、バーロッサなどの木材が使われます。
- お仏壇の掃除は毎日必要ですか?
- お仏壇の掃除は心の掃除です。つとめてほこりやごみを取り除いてください。宗派によっては、一に清掃、二に看経(お経を読むこと)といって、読経よりもお寺の清掃を大切に考えるところもあります。仏様をいつもきれいにしておくことが仏様のお仕えする何よりの条件ということです。
お仏壇は何代にもわたってお仕えするものです。日常の取り扱いに気を配り、清潔に美しくして保つことで長持ちします。 - お仏壇のお手入れ方法は?
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『うるし塗りの部分』
やわらかい植物性繊維(ガーゼや綿布など)を使用して空拭きしてください。かたい繊維では傷がつくことがありますので注意が必要です。傷の原因になりますので花瓶や仏飯器など固い仏具は直接うるし部分に当てないようにします。
うるしは元来水分には強いのですが、下地に砥の粉、胡粉を使ったものが多く、多少の傷から下地に水が浸透することがあります。たとえば、花瓶の裏に水で濡れていますと、うるしの塗りがはげてきます。花瓶の裏を乾いた布でよく拭いてからお供えしてください。『金箔部分』
うるし部分と違って、拭いては絶対にいけません。金箔は軽くほこりを払うだけでよいのです。ほこりが取れない複雑な部分は毛筆の先をほぐしてから払ってください。金箔は手で直接触ると指紋がつき、それをこするとはげてしまったりしますのでご注意ください。『金物・金具』
お仏壇の扉などに使われている金物や金具は塩分を嫌います。汗ばんだ手で触ったりしないようにご注意ください。『ご本尊・お位牌』
自己流に手入れをするとかえって傷めることになります。汚れがひどくなったら仏壇店に相談したほうがいいでしょう。お仏壇は湿気・直射日光を嫌います。梅雨時など湿気が多い日が続いたときには天気の回復を待って窓を開いて風通しをよくしてください。なお、お手入れをする前後には必ず合掌礼拝をします。
- お仏壇の耐久年数はどのくらいですか?
- お仏壇の耐久年数は普通50年くらいと言われています。しかし、お手入れや仕様によっては当然変わってきます。
実際、300年、500年とお参りし続けれてきた素晴らしいお仏壇もあります。すす抜き、塗り替えを定期的に行うだけで耐久年数はだいぶ違います。また安置する場所によっても変わってきます。湿気の少ない所に安置することで長持ちします。